浪花の風が吹く酒場
最近、家の近くで古い一杯飲み屋を見つけた。
メニューを見て、女将さん(まだ若いが)は朝鮮系大阪人だとすぐにわかった。
私は大阪生まれなので懐かしさがこみ上げてくる。
小さい店ながら、大阪らしい美味くて安いあてが並ぶ。
お客さんのノリも関西そのもので賑やかだ。
暫く人間不信に陥っていた妻が、この店に来て、再び人とのコミュニケーションを楽しんでいる。
「ねぇちゃん!女はコラーゲンを摂らんとあかんでぇ」
そんなことを言われて、向こうのテーブルから豚足をたくさんもらってくる。
私はカウンターの兄ちゃんと新今宮の学校通学の大変さを語り合っていた。
あいりん地区と言って、かなり危ない地域がある、だからそこを避けて通学せねばならず、凄く遠回りをしなければならない。
私が子供の頃は、訳ありの者が逃げ込む場所で有名だった。
ヤクザの事務所も歌舞伎町並みに存在する。
でもそんな大阪をなぜだか健全に見えたものだ。
混沌があるのも秩序のうちだろうか・・・
シンガポールは綺麗だが、どこか薄ら寒いのだ。
バンコクのほうが、汚くて無秩序ででどうしようもないところがあるが、とても人間らしい。
中国政府がチベットを弾圧して非難を浴びているが、日本も国民を監視し、操作し、民主主義を逆利用して、国民の自由を奪っている。
そんな中、大阪は大阪独自の文化を守ってきた。
テレビという基地外箱によって、地域の文化はもう消え去ろうとしている。
若い大阪人に会っても大阪人とわからないほどになってしまった。
昔から、大阪と沖縄は日本じゃないって感覚だった。
私は沖縄のことを親愛を込めて琉球と呼ぶ。
従って、チベットは中国ではなく、チベットなのだ。
ミャンマーではなく、あそこはビルマという国だ。
イスラエルはパレスチナだ。
その昔、国境の町の人々にボーダーはなかった。
同じ民族だった。
そこで人の暮らしをしていただけだ。
きっといつか、タイからラオスへ陸路で旅に出たいな。
それまで世界はこれ以上悪くなっていないだろうか・・・
温暖化
石油高騰
食糧不足
資源枯渇
民族対立
格差社会
争いごとの種は尽きない。
住みにくくなっていく日本の生活の中で、大阪の風が吹く場所で冷たいビールが飲めることにささやかな喜びを感じている。
まだまだ大阪に世知辛いという言葉は要らない。
橋本知事は頑張っているが、莫大な借金を作った張本人たちから金を取り返すことを考えてもらいたい。
税金でブクブク太ったやつらがいることを忘れないで欲しい。
法律家ならそれを可能にする法律を作るべきだ。
庶民のささやかな暮らしを脅かす法律はいらないのだ。


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